約46億年前に地球は誕生したそうです。
星の爆発でちりやほこりが合体し、大きくなった惑星の一つが地球です。
この時に宇宙に存在する92種類の全て元素が地球に取りこまれました。
我が村・我が街・我が国・世界の国々全ての土には割合は違うが全ての元素が含まれています。
その割合が違うことにより、それぞれの土地での色が違ってきます。
その色の違いはどうしてできるのでしょうか?
答えはその中に含まれる「鉄」の量です。(地球内は約35%が鉄です。)
土の中には、2種類の鉄があり、酸素結合しやすい鉄は赤茶色になるので、土も
赤・ピンク・オレンジ・黄色になっていきます。
もうひとつの酸素結合しにくい鉄の含まれる土は、青・緑・グレーになっていきます。
(緑・特に青は世界的にも量が少なく貴重です。)
古い大地・火山の多い地域には色が豊富だと言われます。
日本では北陸地方が一番ではないでしょうか、世界ではイタリアでしょうか。
日本では弁柄色・聚楽色・浅黄色・・・などの呼び名で親しまれ、家屋の内・外で
使われてきました。
ヨーロッパ等でもそれぞれの地方で採掘された色を自分達で配合して楽しんでいるようです。
古代の人は顔料として化粧や装飾に使い、フレスコ画の絵具としてその歴史を
刻んできたことは御承知でしょう。
身近な使い方として・・・・
少量の石灰と水とオークルでウォッシュ系の塗料に。
メデュウム・膠と水とオークルで水性絵具に。
蜜蝋とオークルでクレヨンに。
ご家族で楽しんでいただけるのもオークルの良さではないでしょうか。
フランスのオークリューズ県にあるリュシュトレルの採掘跡です。
色とりどりの山が続きます。
広大な跡地は観光用に開放されています。
ゆっくり歩けば半日かかるぐらいの広さで、所々に採掘当時の配管などが忘れられたように転がっていました。
ここはルシヨン程有名ではありませんが、とにかく広さには圧倒されます。
現在はガルガスの村で採掘されているようです。
ガルガスはヨーロッパで唯一の採掘場のようです。
ルシヨンの採掘跡内の遊歩道です。この日は朝一番、開園と同時に入園しました。
まだ人はまばらでゆっくりと観て廻れましたが、昼近くからは観光客で長蛇の列
しかし、自然の成せる技は驚愕です。
事前に情報は持っていましたが、それを前にして唖然でした。
上の写真の中に私が写っています、さて何処に写っているでしょうか?
特に景品はありませんが、とてつもなくお暇な方はお探し下さい。